観光パンフレットに掲載する写真は、単に“きれい”なだけでは採用されません。その土地らしさが一目で伝わり、文字やキャッチを置いても破綻しない構図であることが重要です。
観光パンフレットで「使える写真」とは何か
パンフレットは紙面設計が前提にあります。余白、見出し、説明文、ロゴ——それらが乗ることを想定して、「情報を置ける静けさ」と「土地の特徴が伝わる要素」を同居させる必要があります。
- 余白の計画:文字を置くスペースを最初から構図に含める
- 象徴の選択:観光名所よりも「福岡らしい距離感」(海・街・生活圏の近さ)
- 視線誘導:入り口→抜けのラインを俯瞰で設計する
ドローン“映像”ではなく「写真のための撮り方」
空撮は動画が主役になりがちですが、紙面に載るのは1枚の静止画です。動画的な派手さより、「止めたときに成立する構図」を優先します。
- 高さの最適化:高すぎると地図、低すぎると地上写真。“ちょうど伝わる高さ”を選ぶ
- 時間帯:陰影で立体感を出す(朝夕)。正午はフラットで文字は乗せやすいが立体が弱い
- 天候:快晴=コントラスト強/薄曇り=色のり控えめでテキストが載せやすい
福岡の風景は「上から見ると意味が変わる」
福岡は海・街・生活圏が近接しています。ドローンで俯瞰すると、海岸線のカーブ、町並みとの距離、道路と田畑の区画が一枚で関係づけられ、「観光写真」から「土地の性格を伝える写真」へと変わります。
観光パンフレットの目的は「行きたくなる」だけでなく、“どんな場所なのかを短時間で理解させる”こと。俯瞰の一枚は、その役割を担えます。
依頼前に決めておくと失敗しにくい3点
- 使い方:表紙/見開き扉/カタログ内の小枠など、掲載サイズと配置
- 要素の優先度:海>街並み>施設、など何を1枚に残したいか
- 文字位置の想定:左右どちらに余白が必要か、キャッチの長さは
撮影時に押さえるチェックリスト
- 安全と配慮:管理者への連絡、第三者上空の回避、離着陸地点の確保
- 同構図で“高さを刻む”:同じ構図を高度違いで数枚残す(紙面で選べる)
- 余白バリエーション:被写体の左右どちらにも余白がある版を確保
- カラーバリエーション:快晴(コントラスト強)と薄曇り(文字載せ向き)の想定
まとめ|「ドローンが飛ぶか」より「写真として成立するか」
依頼時は、掲載位置・優先要素・文字の想定の3点を共有しましょう。