許可申請がギリギリだった日。空を飛ばす前に知っておきたいことです。

ドローンを扱っていると、空を飛ばす前の「申請」という壁に、何度も向き合うことになります。
晴れていれば飛ばせる。風が弱ければ飛ばせる。機体があれば飛ばせる。
そんなふうに思いがちですが、実際はその前に、「書類と時間」という小さなハードルが必ずあります。

こちらでは、その中でも特に印象に残っている、
「許可申請がギリギリになってしまい、本当に困った事案」についてご紹介いたします。

ロケが決まり、ギリギリのスケジュールがやってきました

とある施設の空撮依頼をいただきました。ロケーションも素晴らしく、ぜひ撮影したい場所でした。
ただ、撮影日だけがどうにもタイトで、「今週末、撮影は可能でしょうか?」というご相談内容でした。

もちろん状況が整えば撮影は可能です。
しかし問題は、その場所が国交省の許可に加えて、追加で申請が必要なエリアだったことです。
地図を開き、規制の線を見た瞬間、胸の奥が少し重たくなりました。

通常、申請には数日〜数週間かかることも珍しくありません。
今回は、撮影日まで数日しかないという状況で、正直かなり厳しいスケジュールでした。

書類をひたすら揃え、時間とにらめっこしました

申請がギリギリのときほど、とにかく「抜け漏れを出さないこと」が重要です。
限られた時間の中で、以下のような情報を一つずつ整理していきました。

  • 飛行経路・高度などの図面やイメージ
  • 撮影の目的と、映像の使用用途
  • 安全対策(スタッフの配置、立入管理、緊急時対応など)
  • 機体や操縦者の情報
  • 地権者・施設管理者への連絡と許可
  • 周辺住民・利用者への配慮や説明の有無

どれか一つでも欠けてしまうと、申請の審査がストップしてしまいます。
書類を揃えながら、改めてこう感じました。

「ドローンは“空を飛ばす技術”以上に、“飛ばす前の調整力”が問われる」ということです。

「飛ばしたい」のではなく、「安全に飛ばせる状態をつくる」のが仕事です

関係各所と連絡を取りながら、資料をまとめ、なんとか撮影当日までに申請を通すことができました。
ひと安心したのも束の間、今度は「当日の風」が心配になってきます。

申請が通っても、天候や風の状況によっては飛行を中止しなければなりません。
書類も、天気も、風も、すべての条件が整って、ようやく空に上がることができます。

プロとして現場に立つということは、
「映像を撮る技術」だけでなく、「安全に飛ばせる状態を整えること」まで含めて仕事なのだと、改めて感じた案件でした。

ギリギリで学んだ、3つのポイント

今回のようなギリギリの申請を経験して、特に強く感じたポイントが3つあります。

  • 申請は、早いほど良い
    場所や内容によっては、想定以上に時間がかかることがあります。撮影日が決まり次第、できるだけ早めのご相談をおすすめいたします。
  • 撮影日は、余裕があるほど安全
    予備日を設けておくことで、天候不良や強風の際にも柔軟に対応できます。
  • 依頼者さまと情報を早く共有するほど、不安が減る
    規制の有無、申請が必要なエリアかどうかなど、早めに擦り合わせることで「直前で飛ばせない」という事態を防ぎやすくなります。

ドローン撮影は、ただ“飛ばす”だけでは成り立ちません。
地図を読む力、段取りを組む力、天候を判断する力、行政や地元とコミュニケーションを取る力。
そういった総合力の上に、一枚の美しい空撮写真・映像が成り立っているのだと実感しました。

空は、いつも正直です

許可申請も、天気も、風の強さも、どれか一つ欠けると飛ばすことはできません。
その正直さは、ときに少ししんどく感じる一方で、どこか好きなところでもあります。

ギリギリのスケジュールの中で走り回った数日間も、振り返ってみれば、
「空を飛ばすために必要なプロセスを、改めて学び直す時間」だったように思います。

福岡でのドローン撮影をご検討中の方は、
「いつ・どこで・何を撮りたいか」が決まりましたら、できるだけお早めにご相談いただけますと、
より安全で、安心感のある撮影プランをご提案しやすくなります。

許可申請や安全面のことも含めて、
ご不明な点があればどうぞお気軽にお問い合わせください。